芸術的殺人妄想

 昼食後電動ベッドに横たわりながら私は妄想をした。

あまり近隣の悪口を思うのも良くないな。それより自分にはやるべき仕事があるじゃないか!・・・・・人と違った考えは誰にも受け入れてもらえるわけないな!

人を殺すなんてことはない。戦争に行ったとしても嫌だな。第一老人の俺が行くわけないし。銃で人を撃ち殺すなんて出来るわけない。動物にだってそういう事はしない。いかなる殺しも良くない。殴ったり首を絞めて殺したりあり得ないだろう。日本刀を持ってない。良く切れる本物は何処にあるんだ。きっと高価だろうな。あれで人を切る、近隣の奴らを切り殺すのかな。俺だけが持っていたんじゃ、正義ではない。血統なら両方が同じ日本刀で!

其れなら不公平ではない。敵の老人に一振りというか、日本刀を与え闘うんだ。ここからは映画みたいなもので芸術的だ。血だらけで切り殺し合うってところが素晴らしい。自分だって必死にならないとやられてしまう。老人も可成り怒っていて本気だ。絶対勝たねばならぬ。少しでも刃を当てられれば致命的だ。今日ここで奴を切り刻んだ上に首を切り落としてやろう。ああ、なんて爽快な妄想なんだろう!敵の老人の首をとるなんて。首をとるって言っても頭部のことだ。それが出来たら誰だって床の間にその頭部を飾って酒を飲みたい。俺は酒が飲めないからコーヒーにしよう。コーヒーを飲みながらケーキで老人の血だらけの頭に話しかける。「惜しかったな今日は。もう少しで俺に勝てたのに!アンタが油断するからだ。それに日ごろの鍛錬が足りない。家の中で俺の悪口ばかり言ってても肝心な時に力が出ないんじゃな。今日は運よく俺が勝てたがほかにも老人は一杯いる。次回に備えて俺は油断せず修行をこの後もする。あんたは死んでしまったのでもうすることもないな。お前のその頭部は山の中に埋めてやるよ。次の老人に勝利し俺はその場所に新しい頭部を飾る日が来るだろう。今日は俺の怒りをよく知っただろ。お前は神の報いを受けたんだ。俺は神の言葉に従っただけだ。文句があるなら神様に言え。だがお前に行く地獄には神様はいないね。残念だな無念というべきか?」

ヒロサコオジサンisヒロサコレイジ's Ownd

異常心理か妄想か或いは果てしなき創作か・・・私は書かねばならない!

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