才能は精神上に存在している
そしてその精神は体力が大いに関係している。つまり体力をつけることは才能を増やすことだ。作家は体力である。才能ではない。そういうものは皆が持っている。才能に自信のある者は作家を目指す。だから才能を使って競わないことだ。
私は才能なんか使っていない。そういうものを頼りにしてモノを作らない。もともと子供のころから大したこともないのに自分の才能や能力は当てにできないからだ。だから老人となった今は体力だ。これが何かを創るために一番必要なものだ。精神を常識と非常識の間にぶれないで安定させること。或いは狂気から常識の世界に一瞬で戻ること。これが一番大事なことだ。また狂人と見せて一般人の思考を持ちある時はそれ以上のものを考えて行動する能力。こういったものは体力がないとできない。体力の中には免疫力も含まれる。このためには日常から酒やたばこを一切しない事。薬などを出来るだけ飲まない事で健康を維持することである。
人生は物を作る事のみではない。他人の創ったものを鑑賞することもある。そして優れたものを感動しなければ自分の力に結びつかない。例えばクラシック音楽が絵画を描くために大いに力を与えることがあるからだ。私は絵を描くときにはクラシック音楽、チャイコフスキー、ブラームス、パガニーニ、メンデルスゾーン、ラフマニノフなどを聴きながら制作している。それにしてもこういった制作を私は一つの修行だと考えている。何のための修行?
修行によって精神上の才能を覚醒するためである。それ以外にない!
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